L’Always-2nd

ラルクと共に生きる。ストレイテナーも愛してる。

7/3 TETSUYA 20th ANNIVERSARY LIVE@日比谷野外大音楽堂

私にとって意図せず5年ぶりとなってしまったTETSUYAのライヴはTETSUYAにとって初の野外ワンマン、しかも私の大好きな野音での一夜となったのですが、気持ちが溢れかえって頭の中が騒がしくて仕方ないのでとにかく脳内をすっきりさせてからU-NEXTの見逃し配信を見るべく、書き殴って脳内整理致します。お付き合い下さる方はどうぞお読みくださいませ。

 

 

 

そもそもこのお喋りな脳味噌の原因はセットリストのバランスの良さなんですよ、今までみたいにラルク曲をラルクコーナーとして固めてしまうんではなく元々の持ち曲の様に流れに逆らわずに配置されているのが。だって「Perfect Blue」はまだ陽の高い時間が、「What is Love」は夕暮れ時が、そして「Driver’s High」や「瞳の住人」は夜空が似合う。この日は生憎の曇り空だったけど、ラルクでの様々な野外ライヴで得た経験則から刻々と変わる空の色と並走し寄り添い続けられる音楽を最高のタイミングで演奏することができる。それをTETSUYAとラルクの両曲で違和感なく彩るから、そりゃもう感服するしかないっしょ。曇天のおかげでそれほど暑くなくて助かったけど、空の色だけは勿体なかったなぁ。

 

 

Perfect Blue」で座ってギター弾きながら歌った時の膝小僧が見えるか見えないかの姿が良かったな、光るピックが彼に良く似合っていて、後のMCで「蛍みたいでしょ」って弾んだ声で話していたのがとても彼らしくて大好きだな、歌メロの豊かな起伏が気持ちいいな、って改めて気づく楽曲の魅力もあったし、私の脳内でこの曲はグラクロモードで脳内再生されてる事が多かったんだなという気づきもありました。現場で聴いた時「あれ?こんなタテノリっぽさあったっけ?」って。それってグラクロがヨコノリに振り切ってるからなんですよね。後で改めて音源聴いてみなきゃ。

 

その後の「ARIGATO」や「Time goes on~泡のように~」では限界までエネルギーを放出して体当たりしてくるみたいな歌に、身動きが取れなくなっていました。圧巻ってやつだ。歌の上手い下手なんかとっくに通り越してるんだよね。

この2年、配信で見た2本はどうしても冷静になってしまうしヘッドホンでただ鼓膜だけを揺らす音楽として見てしまっていたので、現場のファンの子たちの感想とはどうしても乖離があったんです。歌メロのブレが気になって入り込めずにいたし、例えばラルクの他のメンバーのファンに「現場行かないなら配信でいいから見て」って私は言えなかった。自分が没入できてないんだもん。だからやっぱり私は少しでも見てみようかなって気持ちがあるなら配信じゃなくて現場に行ってもらいたい。別物なんだもん。

 

サタキン#206でテッちゃんがライヴを「耳で聴くんじゃないもん、身体で感じるんだもん」と話していて、その言葉を意識の上の方に置きながら見ていたのもあるけど、私このライヴの間、何度も何度も音圧で胸骨が振動するのを感じていたんです。これまでは「網膜と鼓膜が喜んでいる!」みたいな感想をよく書いていたし実際そう感じていたんだけど、喜んでいたのは膜ばかりではなく骨もだったんだなぁって、身体で感じるって身体の表面ばかりじゃなくて皮膚の奥にある筋肉や骨や臓器まで揺らして届けているんだなぁって改めて感じながら見られたんですよね。それに音圧による胸骨の振動が気持ちや疲労で振動する心臓の鼓動と全く合わないから、別々の振動が内側と外側から来てとても異質な振動と感じたんですよ。

 

…なんかちょっと意味わかんなくなってきましたね、でもまあそういう事なんです(?)

 

 

初めて聴いた時から今この瞬間までずっと大好きな「Eureka」もやっと生で聴けて、Eurekaにまつわる様々な事が腑に落ちた気がします。こんなに優しくてしなやかで幸せな歌があって、今この場所で完全体TJBがパフォーマンスしているって事がもうEurekaそのものだったので。

 

 

開場前にリハの音漏れで「Driver’s High」をやることはわかっていたんですが、その時にはここでTETSUYAがtetsuyaになっているとは全く気付かず、ステージ上でAlbionの水色ペイントちゃんを持って、まあそれだけでも嬉しくて、そしたらRSGじゃなくて

て「ぶんぶんぶるーーーーん!」

って、エンジン音が!!!!!

愛しくて倒れそうになるのに本家ラルクでは映像に残らなかった伝説の「ぶるんぶるん」が!!!

 

そしてベースを持って動き出した時のサイズ感の変化が強烈でした。別にTETSUYAさんご本人のオーラとか空気感が変化するわけではなくて(と私は感じた)相変わらずふわんと笑ってニコニコ楽しそうで、しかもドラハイなのでその空気感のままなんだけど、曲が始まってからサイドステップで移動し始めた瞬間、「ステージちっさ!!」って思ってしまうくらい物凄い歩幅でガッサガッサ動き出すんですよね。歌ってる時には見られない速度。ベースを持った時の基本スケールが東京ドームなんでしょうね、じわりじわりと花道先端まで移動して行く時もあるけど、もしかしたらそれを野音でやるとめちゃくちゃ速いのかもしれない。そう思わせてしまうくらい、野音のステージには不似合いな速度だったんです。バンドとソロでパートが違うからこそなのかも。

 

 

ただ、ベーシストtetsuyaに喜んでるばかりではいられないのがこの後のSTEALTHゾーン。

 

ボーカリストTETSUYAだって、TJBだって進化し続ける。

空が夜の色に変わって、レーザーの演出が映える時間に似合うSTEALTHのダークな曲たち。特に「誰がために鐘は鳴る」は前回のライヴで初披露したバンドバージョンの評判を目にしていたので楽しみにしていたんですが、シンベによる胸骨の振動から生ベースに変わって太さで揺らしてくる音像が強烈にかっこよくて、全身が「なんじゃこりゃーーー!」って叫んでましたね。

FATE」に関しては特に好きでも嫌いでもない曲なんですけど、この流れで、生で感じるFATEの凄味たるや。A〜Bの低音ボーカルがちょー好きーと思ってたらサビでドカーンとハイトーン絶唱が待ってて、またしても私は棒立ちになってしまう。音程の構成として「WHITE OUT~memory of a color~」も同じだけど、この低音パートの振り幅すごくないすっか?冷たい低音のFATE、柔らかで切なくあったかいWHITE OUT。楽曲に引き寄せられる歌声の変化にゾクゾクしてしまう。

 

そこからの「白いチューリップ」って、区切りもなく方向性の違う並べ方したなーなんて思いきや、Bメロで全て繋がる力加減だなぁと納得。そして白チューの世界に引き摺り込まれてまたしても身動き取れなくなる。TETSUYAの歌の風圧に何度も何度も棒立ちになる。私わりとゆるゆる動き続けながら見てるタイプなんですけど、圧倒的なものを見せられたら、身体は止まっちゃうんですよね。不思議。

 

最後の「流れ星」

私は単純にこの曲のTJBバージョンが大好きで、TETSUYAの歌うこの音域の声が大好きで、そして最後にゆっくり聴いて全身が満ちていくのを感じるんですけど、

例えは「Perfect Blue」の歌詞が未だに一部のファンによってネタというか枷みたいにされてるような感じで、流れ星もずっと背負わされている物がある気がして、その背負うものは全く別物なんだけど、確かに作った時に衝動にしたものは大切だけど、それを下ろしてただひたすら素直にメロディの美しさと声のバランスのフィット感に酔いしれていたいって思うんです。それって幸せな事なんですから。好きな声が好きな歌を自分で作って歌う、信じられないくらいの奇跡。

 

 

 

セットリスト

1.WHITE OUT~memory of a color~

2.wonderful world

3.Make a Wish

4.READY FOR WARP

5.愛されんだぁ I Surrender

6.Perfect Blue

7.ARIGATO

8.Time goes on~泡のように~

9.lonely girl

10.Eureka

11.What is Love

12.Roulette

13.I WANNA BE WITH YOU

 

14.Driver’s High(IJB)

 

15.REGRET

16.誰がために鐘は鳴る

17.FATE

18.白いチューリップ

 

19.瞳の住人

20.Are you ready to ride?

21.流れ星